目的が変わると不幸になる。
本来自分が思っていたことが屈折するのが人間。
本当の目的を忘れないことです。
あるカップルがいました。
一ヶ月後彼女の誕生日ということで彼は張り切ってサプライズを考えます。
そして思いついたのが彼女が大好きなアーティストのコンサートチケット。
当日まで内緒にして喜ばせよう!
そう彼は考えました。
しかしそのチケットは有名アーティストのプレミアムチケット。
手に入れることすら難しい。
そこで彼は仲間を集めてこうお願いします。
「もしチケットが余分に取れてしまったらぼくが全てを買い取るからチケットを
購入する電話を是非みんなもしてくれないか?」
仲間はここよく引き受けてくれます。
そして超難関のプレミアムチケットを手に入れることができました。
もう彼はウキウキです。当日はどんな服を着て行こうか?花束はどうしようか?
なんて?
彼女にはこう伝えました。
「誕生日当日は5時に喫茶店で待ち合わせよう。時間は必ず守ってね。」
そのコンサートはチケットを持っていてもコンサートが開始すると扉が開けられ
ないコンサートでした。
そして当日を迎えます。
もうそれは張り切って今日は絶対残業なし!午前中に仕事を終わらせてなんとか
時間に間に合わせます。
喫茶店で彼女を待ちました。
しかし彼女は本当ちっさなことで大幅な遅刻をしてしまいました。
もう入れてはもらえないコンサート会場。
彼は怒りが抑えきれず彼女にこう言います。
「遅刻するなって言っただろう!もう今日は楽しむことなんてできないよ。
もし悪いと思ってるならまた今度にでも電話してこいよ」
彼女も申し訳なさそうに帰っていきます。
この二人は結ばれることはなく、お別れをしました。
はい、ここで彼の最初の目的はなんでしたか?
そう彼女を喜ばせることだったはずです。
しかし彼は途中から頑張っている自分に酔いしれて彼女に見せつけてやろう、
と言う心に変わっていったのです。
当日コンサートを見なくても彼女を喜ばせることなんてできたはずなんです。
そんなことを人は忘れてしまんですね。