飲食店は敗者復活産業パート2
喰快オープンの二年後、ある方との出会いで僕自身思いっきり変わる事となります。その日は週末でバタバタに忙しい日でした。
カウンター、僕の目の前にその方は座りました。
いつも通りの接客で普通に帰って行かれたその方は最後に名刺をいただきました。
その名刺はすごく高級そうでしたw
その日の営業を終えてあるバーに一人で飲みに行きました。
そしたら偶然その方と隣同士になったんです。
話しかけて来てくれましたので僕も嬉しく仕事の話をたくさん聞きました。
そのお話をよく聞くとどうやら全国に300店舗以上持つ飲食店の社長でした。
社長「今度よければ東京だけど会社おいでよ」
僕「本当ですか?ありがとうございます。」
ということで電話番号を教えていただいたんです。
そして僕はアホなので次の日すぐ電話しました。
僕「昨日はありがとうございました。来週伺いたいのですが大丈夫ですか?」
社交辞令などという言葉もありますがとにかくすぐに行きたかったんです。
社長「いいよ、では来週月曜日ね」
ってな事でスタッフにそれを告げます。
「来週、月曜日、火曜日いないから宜しく!」
無茶苦茶ですね。スタッフも唖然としておりましたw
そんな事で東京行きが決定したわけです
そして月曜日新幹線で東京に向かいました。
お昼の3時に待ち合わせです。
田町で降りて少し歩いて、オフィスがあるそのビルの前まで来ました。
正直凄すぎました。
でかいんですよとにかく。
綺麗なフロアーに何個もエレベーターがあり戸惑いました。
16回に会社があるからそちらまで来てくださいという事でしたので、
エレベーターに乗りました。
(どきどき、どきどき、どきどき)
チーン。
降りるとすぐ社長が出迎えてくれました。
なんで二回目の僕にこんなよくしていただけるのだろう?
そして会社内を案内していただきました。
研究室、事務室等々・・・・
そしてその後社長室でお話です。
これまたすごいお部屋で東京中が見渡せるガラス張りのお部屋。
その後なのですが映画の撮影にも使われました。(かなり有名)
(いったいどんなお話が聴けるのだろうか?)
(ワクワク、ワクワク、ワクワク)
まず僕はバカだからどう言う工程を踏めば会社が大きくなるのかみたいなお話かと思っていたんです。
まずは本のお話
その方も本を書いていらっしゃったのでもちろん読んでから向かいました。
その本の内容かと思いきや
僕の本よりこっちのほうがいいよ!
って教えていただいた本がこちらです。
大富豪兄貴の教え。
中村天風。
でした。
「何かするときにその考え方が大事なんだよ。それを理解していないとトップができないでしょ」
教えていただきました。
大富豪兄貴の教えはどちらかというと兄貴の経験の元こんなときはこういうように考えましょうと言った内容です。
中村天風はもう全般的な人間価値のお話。
その社長は中村天風の声を携帯に入れてあり毎日聞いているとおっしゃっていました。
その夜すぐにこの本を買って読みますがまたお話は後ほど。
2個目
怒りの排除
これは衝撃でした。
「僕はね怒らないんです。なぜかというと生産性が著しく落ちるからです。
モチベーション下がるでしょ。そうすると販売力にも影響するよね」
すごいと思いました。
いままでの僕は間違った事をしたり、自分の思い通りにならないと怒ったり、叱ったりしていたわけです。
「怒りとは人にこのようになってほしいと言う事に対して
それを伝える事のできない自分自身の能力に対して怒っている!」
と教えていただきました。
(たまに僕があげるFBのネタ)
メッッチャ共感したんです。
明日から実践!!
3個目
社長「西山くんはどうしてここにきたの?普通こないよwあったばかりの人のところにw」
僕「どうしても来たかったんです!見た事のない世界を見てみたくて」
社長「そっか、それはね西山くんが本気だからだよ。世の中2、6、2の法則があるでしょ。2は本気、6は普通、2はやる気なし、
僕の会社でも同じ事が起きていて西山くんはやる気の2に該当してるからここにきたんだよ」
あっ!褒められてる?
嬉しかったです。
4個目
これはもう神の領域です。
僕自身まだまだ手に入れることができない心です。
「西山くんは自分が手を切られながら死んでいったらどうおもう?」
僕「いやです。と言うよりそんな事を考えるだけで」
「これを超えるとすごくなるよ。自分を殺そうとおもう人まで愛する事、
この人こんな事して本当にかわいそうだなぁと思いながら死んでいく。」
僕「意味は分かりますが今の僕には無理ですね」
この言葉は本当に衝撃でした。
もし仮に自分の娘が同じ目にあった時どうなのか考えました。
やっぱ許せんのです。
試しに女房に言ってみたのです。
僕「おれはさ、娘が誰かに殺されたってお相手を許すとおもうんだ。
だって死んだ娘は僕たちに復讐とか望まないだろ!だからさいつも生き生きしていないといけないとおもうんだ」
女房はブチ切れました
「あんた頭おかしいんじゃないの!そんなの耐えられるわけないでしょう!
本当にそんな事言ってんの?」
「そうだね」
その後しばらく口聞いてくれませんでしたw
でもね、本当はそんな事まだ思えていません。
でもこの心はいつか手に入れないといけないと思いました。
(それから4年、全っ変わらずw)
そんなお話を一杯していただき、気づけば4時間も経っていました。
社長室を出て、お別れをしたそのすぐ後に僕は駅前の本屋に行きました。
社長が教えてくれた本をすぐ買ってホテルに戻ります。
もう興奮して寝られないわけです。
何かしていないといけない気モチになって朝まで本を読みました。
大富豪兄貴の教え、本当に人として大事な事が分かりやすい本です。
物語を書いてしまうとすごく長くなるので省略。
(日本人がバリで大富豪になるお話、文字も大きく読みやすい)
中村天風
これは沢山の本が出ていますがオススメ「運命を拓く!」
結構難しいです。
中村天風はもともと、本田宗一郎、松下幸之助などなどその頃日本を作った方々の元の心を作ったとされています。
当時この中村天風の会「天風会」(そのままw)は入会する事がとても難しくこの会にはいってお話を聞くためには5000万円は必要だったとされています。
そんなお話が今は数百円で転がっているわけです。
読まない手はないですね。
そんななんなで僕の東京出張は終わったわけでありますが、おさらい、お金稼ぐよりもっと自分磨き。それは技術的にも、精神的にも。
そしてトップはこの精神というところの修行を常にしていかないといけないと
心より思える時間でした。
そして二日間が終わりました。
ここで僕は本当に考え方が変わりました。
そして気づいた事。自分のスキルアップは事業の事、作業の事以外に一番大切なのは考え方の熟成というところです。
もちろんそれから、いろいろな本と出会い今でも読んでいますが、精神論はやはりずば抜けて好きです。
この心をてにいれると凹まなくなります。
何かが起きても次から次えと解決策が生まれてくるんです。
ここで僕は本当に考え方が変わりました。
順調のように見えてもやはり人の集合体ですのでかなりの問題が起きてきます。
そんな問題解決できるのはやはり組織が落ち込んだ時に何が話せるかという事に尽きます。
もともと最初からご飯は食べていけるぐらいの売り上げは有りましたので
(嫌味ではありませんw)
次から次へとやりたい事は増えました。
もう1店舗やってみよう。
喰快オープンから1年後、ランチを始めて、その1年後、お弁当を始めました。
そしてそれから一年後の6月25日獅子丸がオープンしました。
その年の1月に獅子丸の物件を見つけたわけです。
喰快より徒歩30秒、そのビルの2回にブティックがありました。
いきなりその場所、工事が始まり気になってしょうがなかったんです。
早速工事をしている人に聞きました。
「次どこか入るんですか?」
「いえいえ、スケルトンに戻しているだけです」
おっ!これはチャンス!
すぐに不動産業者に電話を入れて大家さんに会わせていただけるようお願いいたしました。
早速工事をしている人に聞きました。
二日後、大家さんと不動産屋で会いました。
しかし問題が!!飲食店には貸したくないらしい。
物件を探す上でやはり飲食店は嫌われがち。
なぜなら汚れやすい事と、ニオイが付くからです。
店舗では一度飲食店が入ると次物販系の業種は入れないとされています。
(先ほどのニオイの問題)
しかし広さ家賃共に納得いく物件で2階ではありますがとても気に入りました。
(しかし人が揃っていないw)
なんとかとならないかと大家さんを説得。
一ヶ月待ってくれと言う事で大家さんからの電話を待ちました。
続いて人はどうするか?
正直考えていませんでした。
トップをはる人がいません。
求人をかけようと思い始めた時電話がなります。
取引先の魚屋さんの大将です。
「実はある居酒屋の料理長が仕事を探していて、まこっちゃんとこどお?」
もちろん!!!!
ここの魚屋さん(いつもFBに出てくる魚勝さん)の大将とはとても気が合い
いつもお互い様でやり取りをしています。
僕が困れば助けてくれるし大将が困ればできる事は何でもします。
そんな関係が色々な事を結びつけます。
土壇場で問題はどんどん解決していきます。
大家さんからもオッケーの返事をいただき進むのみ!!
獅子丸オープンです!!
少しお話それます。
何故こんなに近くなのか?
お客様を食い合ってしまうのではないか?
色々な考えがありますが僕はスタッフ間のコミニュケーションが一番大事だと考えます。
いつも顔を合わせて何かしろ同じ時間を共有する事が大事だと考えます。
そして喰快オープンから3年目。まだまだみんなとの時間が浅い僕ですのでこれがないと先に進めないと感じていました。
こんなに近くでも色々問題が起きるわけです。
近すぎるから起きる問題もありました。
でも間違ってはいないと確信しています。
(もちろん他の案もあるかもしれないがその時の僕の全力)
今でも月に一度は何かイベント組んで(飲みたいだけw)
同じ時間を共有するようにしています。
まだまだみんなが一緒にいる時間が少なすぎるためお互いを理解したりする事の重要性を考えた結果でした。
いろいろあっても今でも楽しく仕事しています。
続く
飲食店は敗者復活産業!